お呼び出し


涼しかった昨晩の渋谷、居酒屋でのことでした。テーブルを隣り合わせた個人投資家と思われる女性3人グループの会話から聞こえてきたのは ・・・
一人が周りをはばからずに話してるその内容は、この3年間に外国為替証拠金取引で2000万円近くの利益を出したけど、確定申告をしていなかったら、数週間前に税務署から突然 “お呼び出し” があったというもの。「500万円の税金を払ってください」 とのことだったようです。でも、”現金はもうない”と返答すると 「2年間ほど(刑務所に)入ることになりますよ」と、後日、招いてもいない数人の職員が自宅まで訪ねてきたとか。
30代後半に見えたこの女性、海外不動産にその利益も含めて再投資しちゃったため、手元には現金が残っていないような話しぶり。「税金で500万円払うくらいなら、2年くらいだったらダイエットするために入ってこようかしら」 とあっけらかんとしたもの。そのあげく、「年収にしたら250万円ってことになるわよネ」と、おかしな計算も披露してました。
どうして “お呼び出し” があったかというと、「取引会社に国税庁から照会あって、取引高が上位の顧客の取引履歴を提出したことから “バレちゃった”」 との解説付きでした。もう一人のお仲間は、「早く旦那と偽装離婚した方がいいわよ」 な~んていうきわどいアドバイスも。「私のお金で儲けて、その税金払わなかったら、旦那が肩代わりすることになるの?」 ・・・何とか税金の支払から逃れようとするこの女性に、投資家としてのモラルは? ・・・ 耳をダンボに、聞こえてきた内容にただ呆れるばかりで、私はどのくらいのお酒を飲んでいるのか? 忘れてしまうほどでした。


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