竹中平蔵氏が語る金融混乱のピーク


サンデープロジェクトに出演の竹中平蔵氏が、「米国の金融混乱は、今年前半にピークが訪れる ―― ファンダメンタルズは強いものの、マクロ経済の低迷感は長期化」 ・ 「”アメリカの株価下落で、日本株はその3倍の下落率” や “日本株は安心して売れる” と噂されるのは、政府が具体的政策(改革を進めている)のメッセージを発してないから。税制にも問題がありで、投資マインドを株式に向かわせていない」 ・・・ とコメント。 “小泉 – 竹中” ラインがタッグを組んだ改革を、もう一度見たい!?
今週の “日経ヴェリタス” で ・・・ 残念ながら個人的には南アの通貨ランドには興味がなかったため、これまで追っかけてきませんでしたが ―― 1月の電力不足問題を引き金に、ランド円は年初から27%下落してるそうですね。 高金利・資源国通貨ということで人気化してもいたようですが、この下落率をパッと見すると、やっぱり流動性リスクを感じないわけにはいきません。
為替相場を揺さぶる最近の円高要因として、「円キャリー取引」の解消も挙げてました。 「多くのファンドが資金調達に難航して、レバレッジを効かせた取引の手じまいを余儀なくされ、”デ・レバレッジ(deleverage/テコの解消) が起きている”(日銀幹部)――」 との解説も。
そのなかで、「レバレッジの効く外国為替証拠金取引(FX)を通じ、円キャリー取引を手がける個人は、”個人の円キャリー取引(円売り・外貨買い)解消は終わっていない” とされ、FXの円売りポジションは今なお4兆円(ピークの昨年8月には7兆円)ほどある」 との試算も紹介されてます。
「東欧やアジアの一部では “円建て住宅ローン” が流行」 してたようで、この円高で返済の窮地に見舞われる消費者出現も心配ですよネ! ・・・ このコラムは、「リスク回避の姿勢が強まり、円キャリー取引の巻き戻しに拍車がかかれば、幅広い通貨に対して円が上昇するシナリオを念頭に置く必要があるかもしれない――」 と結ばれてますが、あらためてFX取引による個々の投資目的を明確にしたうえで、ポジションの見直しを考えることも大切ですよね。
ちょっと話題を変えて、「遅刻が礼儀」 ・・・ “ところ変われば”(日経新聞夕刊・22日) に、「インドネシアではパーティーは遅れてくるのが礼儀」 と何とものんびりした習慣が紹介されてました。 「時間前に行けば、早くごちそうを食べたいと催促してるように思われるし、招いた家の主人や奥さんも接待に終われて大変だから」 という奥ゆかしさも背景に――。
・・・ アメリカに留学当時、中東やスペイン・南米人が主催するパーティーでは、周りを見回し 「やっとみんな集まったかな」 と時計を見ると、既にスタート時間から1時間も過ぎていたり ・・・ 香港では、結婚披露宴に招待されて行くと、麻雀卓が用意されていて、招待客はマージャンを楽しむこと2時間たって宴会が始まった ・・・ という、ちょっと閉口した経験を思い出しました。 まさに 「ところ変われば」 その国の慣習や美徳からくる国民性を知っておかないと、日本の常識が “礼儀知らず” に思われてしまうことに ・・・ それにしても、外から見た日本、今の国会混乱(日銀総裁人事・ガソリン暫定税率)を日本の奥ゆかしさと見る人は、さすがに誰もいないでしょうネ!?


バナーワイド

TOPへ