“「守りながら攻める」 究極の安全投資” – 今日の日経ヴェリタスの特集は、「今投資したい商品、避けたい商品」 として、FP(56人回答/100人) が選ぶ金融商品を紹介してますが、NO.1は “海外ETC” だそうです?!
さらに、避けたい商品でワースト5(out of 26) に外国為替証拠金(FX)取引がランキングされてます ・・・ 「高金利通貨の弱含みが続き、レバレッジ取引で強制的に損失確定(マージンカット)の決済をさせられる可能性がある高リスク商品」 ・・・ だからという理由のようですが、残念ながら 「FPといえどマージンカットのシステムについて認識不足」 と言わざるを得ません。 ここでの反論は先送りするとして、「いま運用する」 との想定アンケートでは “低位” に留まっても仕方ないかな? とも思っちゃいますが、それにしても “シンプルなFX取引” という認知度は高まりませんネ。
さて、11日に開催されたG7では、「主要通貨の急激な変動が経済・金融に与える。為替市場をよく注視し、適切に協力する」 と踏み込んだ共同声明も注目されましたが、今回は 「金融安定化フォーラム(FSF)」 の報告書なるものにも焦点が当てられています。 “100日以内に実行する” 項目に:(日経ヴェリタス)
(1)複雑で流動性のない商品についての情報開示の徹底
(2)時価評価会計の基準整備
(3)金融機関の自己資本の強化
(4)金融機関の流動性リスク管理の国際基準、格付け会社の行動規範の強化
G7が為替に懸念を示すのは、ユーロ安で各国が協調介入した直後の00年9月以来となるようですが、正面から立ち向かう姿勢をどう実践していくのか? これからの金融当局の舵取りに注目ですネ。
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ところで、日経ヴェリタス – 毎度おなじみになりつつあるFX取引特集? 「FX投資家、高金利通貨で逆風」 ・・・ では、アイスランド・クローナがピックアップされてました。 これで4回目(*)となるアイスランド絡みのBlogですが、一部抜粋すると・・・
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高金利通貨や新興国通貨をFX取引していた個人投資家に予期せぬ事態が起きている ―― 高金利通貨を買うために金利支払いを求められたり、一部のFX会社で必要な証拠金の比率を引き上げる動きが出ている。 FX会社が取り扱う通貨を拡大したことで、個人は流動性リスクのある通貨にも取引対象を広げてきたが、改めてリスクの高さが顕在化してきた形だ――。
アイスランド中央銀行は10日、通貨安を阻止するため、政策金利を15.5%(↑0.5%)に引き上げた。トルコリラの15.25%が筆頭に挙げられたが、クローナはこれを上回る水準に達した――。 クローナは3月末にかけて1クローナ=1.4円台と年始から2割近く急落。その後、緊急の利上げを受けて今度は買い注文が集中した。本来ならスワップ金利を受け取れるはずが、大量の買い注文に現地の金融機関が応えきれなくなり、逆に金利を支払う必要が出ている。11日現在では、100万クローナの買いに対して130円の金利支払いの必要がある――。
UAEディルハムやサウジリヤルなどの中東通貨に対して、ドルペッグ制から離脱するのではないかという期待から、買いが膨らみ、流動性リスクが高まっていることを受け、警戒した取引金融機関が証拠金率の引き上げを求めたことが背景――。
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エピローグでは、「―― 高金利通貨買いの効率が悪くなり、また相場が大きく変動したこともあり、値動きだけでも十分に収益機会があったドルやユーロなどの基軸通貨の取引に回帰する動きも見られ、FX投資家に基軸通貨を見直す動きが広がる可能性もありそうだ」 ・・・ プロでも実需以外ではなかなか手を出さない通貨に、個人が取引参加するのはやはり考えものですネ!?
(*) 「円建て住宅ローン」 ・ 「キャッシュレス」 ・ 「欧州圏で最高金利」
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