「砂上の楼閣」は崩壊もディルハムは固定


「リーマン・ショック」 から1年以上も継続される主要国の金融緩和策がもたらしたものが、「ドバイ・ショック」 ・・・ ジャブジャブ供給されるマネーの一部は中東にも流れ、「6月末時点でUAE向けの国際与信残高は1231億ドル」(日経)なんだそうです。
ちなみに、「日本の国際与信残高の全体(2兆3833億ドル)に占めるUAEの割合は0.4%弱」で、日米欧主要国のUAE向け与信残高は:
  英国    502億ドル
  フランス  113億ドル
  ドイツ   106億ドル
  米国    106億ドル
  日本     89億ドル
(BIS=国際決済銀行の統計/NikkeiNet)
「砂上の楼閣」といわれる中東の金融センター・ドバイ発の「政府系持ち株会社が資金繰り悪化」 というニュースで、またもやリスク回避から「比較的金融システムが健全」というだけで 「消去法の円買い」 ・・・ 先週末27日、マネーが “円” へと向かったことで:
◇ 1ドル=84.82円 … 1995年7月6日以来の円高水準
◇ 1ユーロ=126.95円 … 2009年7月9日以来の円高水準
そして週替わりした午前の東京市場 ・・・ ドバイショックの反動ともみれる「株高・円安」の展開! ここで持ち高調整して、欧州勢の参入待ち(?)ってとこでしょうが、今週は、米11月雇用統計(4日)をはじめとする重要指標やRBA(1日)とECB(3日)の理事会開催、さらに、バーナンキFRB議長再任承認の公聴会(3日)や要人の講演などなどイベントも多彩!  どこでどう加速・反転するか予想もしづらい、まさに師走相場を意識させられるせわしいマーケットになりそうo(^-^)o
◇.。・+゜゜+・。 Tokyo Financial Market Summary 。・+゜゜+・。.◇
     (28日07:00)  ⇒  (07:00)  ⇒  (11:00)
USDJPY = 86.45-50 ⇒  86.55-60 ⇒  86.75-80
EURJPY = 129.55-60 ⇒ 129.95-00 ⇒ 130.55-60
GBPJPY = 142.70-75 ⇒ 143.00-05 ⇒ 143.75-80
EURUSD = 1.4985-90 ⇒ 1.5010-15 ⇒ 1.5040-45
◇ 日経平均株価(11:00): 217.41↑2.39%の9,298.93円。 TOPIX: 21.12↑2.60%の832.13。

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ところで、UAE(アラブ首長国連邦)とは、どんな国家なのか? 日経ヴェリタスによると、「アブダビやドバイなど7つの首長国からなる連邦国家 ―― 英国の保護領を経て、1971年にアラブ首長国連邦(UAE)を結成 ―― 08年のGDPは2621億ドル(日本の20分の1)、ドバイは3割を占める ―― 1ドル=3.6725UAEディルハムで固定。 タクシー運賃は安く、距離でアブダビ-ドバイ間(東京-静岡)は約5000円」 だそうです。


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