「昔の円高 今の円高」


「(昔は為替相場で)ライバル国とハンディはつかなかった」 ・・・ 気づいてたようでも、「なるほどネ」 と納得させられるコメントが、日経ヴェリタスに掲載されてました。
95年当時の円高局面といまのステージで、『トヨタが抱く円高への違和感』 とは・・・
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「昔は円高とドイツマルク高が連れて起きていた。 今はウォン安やユーロ安で、海外市場で韓国車やドイツ車に厳しい戦いを強いられている ―― 以前は米国以外のライバルとは為替の面でハンディがつかなかった」(トヨタ副社長)
(経常収支で)日本とドイツは同じ1800億ドルの黒字を抱える ―― ところが、ドイツが使う通貨ユーロは、ドイツの国力を反映しない。 ユーロ圏の弱小国の財政問題などを受け、ユーロは売られ、さらにマネーはブラジルなど高金利の新興国にも向かう。
かつて日本の輸出産業が世界を席巻し、その結果として円高になったのとは違い、「日本経済のファンダメンタルズを反映していない」(トヨタ副社長) ―― 「脇役のレアルや円などの通貨が不本意な影響を受けている」(元ブラジル中央銀行総裁)
世界経済の不均衡と為替相場のひずみを生み出している米中問題(米国4200億ドルの赤字 vs 中国4200億ドルの黒字)は簡単には解決できそうにない。 異形の大国である中国、バブル後遺症に悩む米国はどちらも自国の政策を曲げられないからだ。
(日経ヴェリタス/一部抜粋)
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躍進する新興国通貨が買われるのは体感的に理解できても、“失われた10年” が “失われた20年” になろうとしてる日本の “円” が買われてる不思議な現状を解消するには、「ドルと人民元の2通貨が適正に調整」 されることが第一歩! ってことのようです。
そのきっかけになるか! とちょっぴり期待したG20サミット開幕中には、なんと欧州の財政不安が再燃しちゃってユーロは売られるし、G20で合意したことといえば 「不均衡是正のために2011年前半の財務相・中銀総裁会議で“参考指針”を議論」 と先送り(>_<)
“プラザ合意”当時とは違って、主要国首脳が一堂に会しても思い切った合意・協調が導き出せないとこが、新興国や日本の経済界にとって何とも歯がゆいところなんでしょうが ・・・ いまや首脳たちよりも影響力があるかもしれない為替市場は、2大国際会議閉幕を受け、あすどう幕開けするか? G20首脳はもちろん、FXトレーダーにとっても、市場反応が楽しみo(^-^)o

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