S＆Pによる「米国債の長期格付け見通し（outlook）変更 “Stable ⇒ Negative”」 ・・・ あらためてドルは下落トレンドの真っただ中（米利上げステージは先のまた先）って思い直したけど、何かこれって欧州・そして日本へ飛び火しちゃうのかな?
格付けリスクを回避する手段じゃないだろうけど、「東日本大震災の復興財源（復興再生債（仮称）の償還財源）を確保するため、2012年度から3年間限定で3％引き上げ（7.5兆円の増収/年）」（YomiuriOnline） ・・・ 25兆円ともいわれる復興に必要な財源と帳尻が合うパーセンテージってとこが、いかにも紙の上の論理で安直にも思えるけど、「しょうがない」 で通過しちゃうんでしょうね（?!）
さて、話を戻して、財政再建への米政府・議会の感度の鈍さに警鐘を鳴らしたS＆Pの米国の格付け見通し引き下げだけど、意外にも 「調査を始めて以来初めての下方修正」 ですって! ・・・ この衝撃は、発表直後こそ “トリプル安”(*) を演出したものの、株価下落にリスク回避から信認低下でも米債は買われ、長期利回り低下。
そしてドル急落で反応したマーケットは、「それでも格下げはあっても数年先の話」 と、ドルに買い戻しが入ったのには、ちょっとビックリ。 きっと、FRBの超低金利政策は「まだまだ続く」も、ECBの年複数回の追加利上げも南欧諸国のCDSプレミアム拡大基調に、“危うい” って思い始めたのかもネ?!
(*) （）はNY close
◇10年債＝ 3.45％へ上昇（3.37％）
◇NYダウ＝ ▼247ドルに拡大（▼140.24）
◇ドル円＝ 82.19へ下落（82.60-65）
╋╋　Tokyo Financial Market Summary　━━━━━━ ╋╋
　　　　　(18日17:00)　⇒ (06:00)　⇒ (11:00)
USDJPY =　82.97-98 ⇒　82.60-65 ⇒　82.45-50
EURJPY = 118.97-01 ⇒ 117.60-65 ⇒ 117.15-20
GBPJPY = 134.95-00 ⇒ 134.40-45 ⇒ 133.95-00
EURUSD = 1.4338-39 ⇒ 1.4235-40 ⇒ 1.4210-15
◇ 日経平均株価(11:00): 142.66▼1.49％の9,413.99円。 TOPIX: 11.27▼1.35％の825.07。

◇ ダウ工業株30種平均終値: 140.24▼1.14％(12,201.59)。 ナスダック: 29.27▼1.06％(2,735.38)。 S&P500: 14.54▼1.10％(1,305.14)。 FTSE百種総合株価: 125.93▼2.10％(5,870.08)。
◇ NYMEX原油先物相場WTI期近05月物終値: 107.12ドル/バレルと反落。 金COMEX06月物終値: 1492.9ドル/tozと続伸、一時1498.6と最高値更新。
◇ ギリシャのCDS（5年物）プレミアムは1260、ポルトガル610と過去最高水準。