バーナンキFRB議長の講演のほかにも、昨日は興味深い2つの「合意」があったようです!
(1)仏中が「IMF(国際通貨基金)のSDR(特別引き出し権)の構成通貨に人民元採用するための協議に入ること」に合意 ―― 11月のG20サミットまでに、人民元をSDRに加える条件や方法を議論し、1つの案にまとめる。
(2)スペイン与野党は「公的な財政赤字の上限を憲法で規定すること」で合意 ―― 09年の財政赤字はGDPの11.1%、10年は9.2%、今年は6% … 20年以降は0.4%以内に抑える。
(日経/一部抜粋)
・・・ 人民元は自国の国力と共に国際的通貨として存在感が強まりそうだし、スペインの財政赤字縮小に立ち向かう姿勢は日本の一歩先を行ってるようで、先のMoody’sの日本格付けが適正に思えてきたりも ・・・ もしかしたら10年先の日本は、「円安」と「双子の赤字」 でいまの米国に似た立ち位置にいるかもよ┌(。>_<)┘
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[27日あさのBlog] ―― 議長の演出「2部構成」でドル撹乱! ――
バーナンキFRB議長は、“2部構成” の演出でマーケットをかく乱! ・・・ (Part1)具体的な金融政策の言及がなく、株式に失望売り、ドルは買い先行(*) (Part2)「追加金融緩和は次回FOMCで検討」示唆で、株価反転・上昇に、ドル売り優勢で引けた週末のNY市場。
(*) NYダウは講演直後に一時220ドル落下、ドル円は77.07ワンタッチ。
・・・ 想定したシナリオとは微妙~にズレた前夜の為替相場に、ちょっと修正で手間取ったけど、2時間ほどの間の小気味よい “乱高下” の展開は楽しめましたネ!
ちなみに、カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(25-27日 @ワイオミング州ジャクソンホール) で講演したバーナンキ議長は、景気を刺激するために 「追加金融緩和は引き続き検討」・「FRBは幅広い政策手段を持つ」 と、2日間に延長(9/20-21)される次回FOMCでの “動” の姿勢を予告したことで、追加措置を巡ってはミステリアス含みで、お楽しみは先送り!