円相場の “演出家” は財務相から首相へ!? ・・・ 11月の「大胆な金融緩和」発言で封切りられた「アベノミクス」ショー♪ 円高修正局面で、安倍発言ばかりがメディアで報じられ、麻生財務相が目立ちませんね。 そして先ほどは、甘利経済再生担当相の 「(円安は)国民生活にマイナス」発言が円急騰劇(89.50⇒88.62)を誘発!
きょうから本格的に協議される次期日銀総裁の人事や、2%の物価上昇目標の達成時期でも “中期” が望ましいと、積極的に金融政策に言及する安倍首相 ・・・ これまでと異なる発信元に、ちょっと新鮮さを感じてるとこ。
・・・ 一国のリーダー発言とあって、マーケットの “期待感” も衰えずに、あれよあれよという間に、ドル円は90円ちょうどに手が届くとこまで落下!
そんな円相場に、きょうの日経朝刊は 『1ドル90円限界説も』 って言う見出しで、「円安のデメリット(燃料コスト増で、企業収益や家計圧迫)を懸念する声も聞こえ始めた ―― 90円台が “適温” との見方も…」 ・・・ この先、安倍首相も居心地のいい円の水準に向かって発言をコントロールし始めるかもネ!?
ちなみに、輸出入企業の体質は以前と比べて変わってきてるとか!
◆日本の輸出品目で、“半製品” の割合が高まり、為替変動にさほど影響を受けなくなってる。
◆輸入はドル建て取引が70%強(円安のデメリットを受けやすい) ⇔ 輸出は50%弱。
・・・ ただし、自動車のような消費財は、輸出価格が販売量を左右し、価格競争力で円安のメリットを享受する構造に変化はないようですね!? 円高好き派としては、的を得た甘利さん、頑張れ!
╋╋ Current Tokyo Financial Market ━━━━━━━━━━━ ╋╋
(14日17:00) ⇒ (07:00) ⇒ (12:40)
◇USDJPY = 89.35-40 ⇒ 89.45-50 ⇒ 89.05-10
◇EURJPY = 119.55-60 ⇒ 119.70-75 ⇒ 119.15-20
◇GBPJPY = 144.20-25 ⇒ 143.80-85 ⇒ 143.30-35
◇EURUSD = 1.3375-80 ⇒ 1.3380-85 ⇒ 1.3370-75
◇日経平均株価(12:38): 91.33△0.85%の10,892.90円, 一時10年4月30日以来の1万0900円台回復♪ TOPIX: 7.19△0.80%の905.88。