きょうの日経ヴェリタスの見出しを斜め読みすると:
◆「円急落に警戒感じわり ―― 一時118円台後半、株高伴わぬ不気味さ」
・・・ 財政健全化の取り組みが遅れてトリプル安発生が今後のリスク。
◆「物価伸び1%割れの見方 ―― 10月、消費支出もマイナス続く公算」
・・・ (衆院選絡みで)今週から各党の経済政策の公約に注目が集まりそう。
◆「増税先送り 遠のく財政再建 ―― 景気 目先はプラスだが … 基礎的財政収支 20年度黒字化は困難」
・・・ 債券市場のひずみも増して、負の側面も拭えない。
◇「強まる円売りの勢い 実需が拍車 息長く ―― 輸入企業、先安観でドル調達急ぐ」
【ドル円チャート2005-2014年】
(画面をクリックするとポップアップで写真拡大/出所=日経ヴェリタス)
◇「米年末商戦、6年連続プラスへ」
・・・ 米国の年末商戦が28日に始まる。
◆「英中銀、フロントランナーの挫折 ―― 遠のく利上げ ユーロ圏からデフレ圧力」
・・・ 英国の9月インフレ率は5年ぶりに低水準に落ち込んだ。
◇「スイス中銀、資産の2割を金に? ―― 義務化法案の国民投票 市場に波紋」
・・・ 30日のこんな国民投票に、スイスフランも注目。
◇「ECB量的緩和示唆で欧州株上昇」
(日経ヴェリタス・一部抜粋)
さて、短中期的に、”円のドラマ” はどんな筋書きなのか!? 各通貨が “爆弾” を抱えてるだけに、円売りまっしぐらで年末年始は越えられそうもないですネ!
【余談】
これまで毎年のように首相が代わっていた日本だったけど、2年前の総選挙でやっと “ねじれ” も解消し、長期安定政権の樹立で 「これは日本買いだ!」 と思っていた矢先の解散に、海外投資家も寝耳に水ってとこじゃないでしょうか!?
“アベノミクス解散” って命名する方もいらっしゃる今回の衆院解散劇だけど、マーケットにとっては、安定政権のもとで政策が確実に実行できる日本に期待しての「日本株買い」であったり、断固たる政府日銀の金融緩和策継続に「円売り」である気がするんだけど!?
もしも与党が “絶対安定多数” を割ったら、再び円高・株安・デフレ社会の逆戻りしちゃうんじゃないかと思ったりも。 そうかといって物価上昇が先行したまま、収入は増加せず出費が増えるばかりの国民生活があと何年か続くのも困るわけで、”討ち入り” の投開票日(12月14日)は、国民にとってもマーケットにとっても注目の1日になりますネ♪